hakoniwa_blog

思いついたこといろいろ

デスク周りに癒しを求めたらヘビになった話

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 こんにちは。KATOです。

 

 ここ最近デスクワークが続いていたのだが、引っ越した当初にオシャレを気取って殺風景にしたデスク周りがなんだか物足りなくなり、さらに言えばちょっと癒しになるものをと、そのとき晩飯にパスタをよく作っていた関係でバジルの苗を買ってきて育てていた。

 

 やはり「グリーンは癒し」

 そう言うとまるで分かってる風なオシャレ野郎っぽい。要するにツウな感じがするのだ。その「グリーン」とわざわざカタカナで呼ばれる草っ葉を横目に仕事をする日々。楽しい。なんせツウだから。

 

 ネットで調べてみるとバジルは育つのがとても早いらしい。私が買ってきたバジルも例外ではなく、とても勢いよく育った。そしてとても勢いよく死んでいった。どうやらバジルは冬を越せないみたいだ。悔しかったので初心者でも枯れなそうなものをと次にサボテンを買ってみる。また、いつどいつが死んでもいいようにと今回は4匹ストックして更に土が煩わしいのと見た目のオシャレさから水耕栽培で育ててみることにした。完璧だ。

 

 予想通りフィフティーフィフティーでお気に入りだった半分が腐り、どうでもよかった半分が残るという、なんとも複雑な気持ちにさせてくれる「グリーン」。育つのも比較的遅く、大して育て甲斐もない。

 

 「やっぱりグリーンはダメだ。フィッシュだ!」

 

 ということで、標的をフィッシュに変更する。

 

 皆さんはベタという魚をご存知だろうか。おっと失敬。ベタという「フィッシュ」をご存知だろうか。ミニマムでカラフルで花びらのように美しく改造、、じゃなくて品種改良された熱帯魚で、ビンでも飼えるという殺風景なデスクの癒しにピッタリの魚。これを水耕栽培したサボテンと一緒の水槽で育てたら、いくらオシャレファックで分かってる風な野郎でも目ん玉の辺りから木っ端微塵に爆発するに違いない。想像は確信へと変わる。

 

 近所のショッピングモールにアクアリウム専門店が入っているというので早速ベタを買いに行った。が、しかし。ショッピングモールに着いた私の目に最初に飛び込んできたのは、最近出来たばかりだという爬虫類専門ショップだった。

 

 一瞬で心を奪われた。爬虫類は前々から興味はあったものの、生き餌に抵抗があり今まで中々手が出なかった。そして今回の目的である、デスク周りの癒しには程遠い生き物…。だが外も寒いしちょっと見るだけならと店に入ってしまった。

 

 中には沢山のエキゾチックアニマル。所狭しとエキゾチック。エキゾチックが止まらない。ヤモリなど、比較的小柄で見た目もそんなにグロくない。中にはスヤスヤ眠っているモノもいて非常に可愛らしい。たくさんの爬虫類が並ぶ店内は見応えがあり、しばらく中をうろついていた。

 

 夢中にになってトカゲなどを見ていたのだが、ふと横にいたスタッフの様子が気になり目を向けた。そこには店員が無表情で大量のゴキブリ(これが所謂生き餌である)を素手で掴んでケースに移し替えていたのだ。私が目を向けたのと時を同じくして子連れの主婦が悲鳴をあげる。無理もない。でもこれが彼らの仕事だ。事に仕えるとはただひたすらにつとめる事である。目の前がゴキブリであろうとなんだろうと。でも正直この様子には驚きを隠せなかった。移し替えてる合間にパクッとつまみ食いでもしそうな早さでゴキブリを掴んでケースへ投げる中年の男性店員。流石である。

 

 爬虫類にも満足しそろそろ帰ろうかと思ったあたりで、長居していた私が気になったのか先ほどの店員が私の顔の横にカエルを差し出してきた。

 

 「触ってみます?カラフルで可愛いですよ」

 

 確かにカラフルだ。だが断る。

 

 その後も色々話しかけてくるので乗って話を聞いていると、どうやらこのショップの店員というのは相当な爬虫類好きらしい。話が熱い。そして止まらない。そして徐ろにヘビを出してきて自慢する。

 

 「この子キレイでしょう。持ってみます?」

 

 ヘビなんぞ小さい頃に林で見たことがあるくらいなもので、当然触ったことなんてない。そしてできれば触りたくはない。

 

 「いいんですか?ぜ、是非…」

 

 持った…ヘビ。でも意外と悪くない。てっきりヌルヌルするのかと思っていたが、意外にも触り心地はよく、クルクル丸くなる姿はとても可愛らしい。この際ヘビでもいいかな。いや待て。俺は熱帯魚を買いにきたんだ。それからショップの店員は頻りにヘビを勧めてくるのだが、一応参考程度に他の爬虫類も飼うのはどうか聞いてみるが、やはりヘビが一番いいらしい。毎日爬虫類を触っている人間の行き着く先はヘビになるのだろうか。私もその触ったヘビが気になり、気がつけばレジの前に立っていた。

 

 早速家に帰り、ヒーターやケージをセットして中にヘビを入れた。元気に動き出す。可愛い。だが当初の目的のオシャレなデスクで野郎を爆死させる計画は何処へやら、ただの変態マニアックな男の部屋になってしまった。冷凍庫にはエサのネズミが20匹。もうよくわからない。

 

 かくしてデスク周りの癒しインテリア計画は、体長30cmのヘビによって解決したのであった。が、これも意外と悪くない。

 

 

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 ボールパイソンお食事中の図。苦手な方はごめんなさい。

 

 因みに、爬虫類ショップを後に、やはり気になってアクアリウムショップを覗いてみたら綺麗なベタが沢山並んでいたのでそれも家族として迎え入れた。一応のインテリア計画は成功した。だが、店員のマニアックさと専門の動物に対する愛情はアクアリウムだろうが爬虫類だろうが変わることはなく、こちらでも随分と熱い話を聞かされることになるのであった。好きなことを仕事にするのは素晴らしい。

 

 このヘビと魚とサボテンの成長記録は気が向いたら記事にしてみようと思う。ブログの趣旨も分からなくなってきた。

 

 

 

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