こんにちは。KATOです。
カメラマンという仕事をしていると急に人から中継を頼まれる時がある。中継とは生放送の撮影の事。基本、映像を仕事にしているカメラマンは皆中継が出来ると思われている。のか。
中継の話というやつはあるとき突然やってくる。「来週ネット番組でカメラを回してくれないか?」
なんてことはない、ただ撮るだけだ。
中継用にカメラを用意して現場で指定されたケーブルを刺すだけである。だが僕は困った。カメラといってもミラーレス機しか持っていないし、僕のカメラはケーブルを刺したらバリアングルモニターが開けない。外部モニターも持ってないし、モニター開けないから映像が確認できない。
いや参った。モニター買う金がない。そして時間もない。オマケにケーブルもない。
会社を辞めてフリーになるときは、ちゃんと計画性を持って辞めないとダメだってばあちゃんが言っていた。そんなばあちゃんいたのか?まぁいい。
仕事を始めて3ヶ月にしてあのよっぴーさんが言う「稼げずの谷」ってやつに落ちることになる。勢いでフリーになってしまったがために。
これは勢いでなんとかしないといけない。選択肢は3つある。
1. 来月から途端に大きな仕事がたくさん舞い込んでくるという妄想をしながら白目でヨダレを垂らし、ショッピングサイトでポチポチボタンを押しまくる。
2. もうモニターは見ない。ノーファインダー。「ウチは昔っからこのやり方できてますんで」と渋めに言う。そして静かに目を閉じRECボタンに指をかける。
3. 機材がないと断る。...まぁ受けてしまったんだが。
色々考えるも何も思いつかず、焦りとともにyoutubeに手が伸びるのは万国共通だろう。楽しく動画を観ながら無駄に時間だけが過ぎてゆく。だがときにそれがインスピレーションを運んできてくれることが人生には何回かある。たぶん。いやあった。今回は。
スマホをWi-Fiでカメラに繋いで外部モニターにしてしまおうというアプリの紹介動画が、たまたま私にオススメされていた。
ワイヤレスなんて現場で使えるのか。Wi-Fiはリアルタイムに弱い。操作に対して少し遅れて反応するのでフィールドモニター等には当然向かない。今までなら遅延を気にしてこんなもの見向きもしなかっただろう。だが今はそうも言ってられないのである。事態は急を要する。ヨダレを垂らしながら、¥2400もするモニターアプリをポチった。まだ目はイッてない。
早速使ってみたの図。
画面が傷だらけなのはご愛嬌。だって携帯だもん。
使ってみるとこれが意外と使い勝手がいい。
操作もモニターから出来る上、波形や3DLUTなんかにも対応してあってなかなかの作りである。ピーキングも出るし。肝心の遅延はというと、微かに遅れが出るかな?といった具合。
時代は進歩したものだ。ただどうしてもその僅かな遅延が気にはなってしまうが、一時を凌ぐにはとりあえずこれで間に合わせられる。
オマケに携帯に付けていた落下防止のリング?指リング?がそのままモニターの角度調整に使えるではないか。貧乏人は強いな。
リングが使えると言ってもただトップハンドルにテープで止めているだけである。貧乏くさい上にちょっとダサい。
まだ現場で使ってないから何とも言えないのだが、一時を凌ぐにはオススメ出来るアプリ。もちろんタブレットに入れてクライアント等の確認用に使うことも出来るし使い道は色々ある。
¥2400の値段が気にならないのなら入れてみる価値はあると思う。
そんなモニターが現場でどう活躍したかはまた後日。
実際に購入したアプリはこれ。もう少し安いアプリもあったのだが、更新が古かったので仕方なくこっちになった。
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