※現在この方法は正確ではありません。いやまあそもそも正確ではないのだけれど。。ガンマがおかしくなるのはMac環境だけの問題なのでApple製品のディスプレイを使っていればなんであろうと画は白っちゃけます。これは宿命です。。
こんにちは、KATOです。
Mac環境でPremiere Proを使って編集をしていると厄介な問題がふたつ出てくる。
・ひとつは、プログラムモニターの画が実際よりも濃く表示されること。
・ふたつ目は、書き出した画が白っちゃけるということだ。
ネットで調べるまではわけがわからず、ヘソが茶を沸かしそうになったがどうもそういうことらしい。
書き出した映像が薄くなるのはMacだけの問題ではないのだが、どちらにしてもMacでは正しく表示されていないということだけは確かだ。正しく映らない時点でグレーディングもヘッタクレもないのだが、書き出した結果が気持ち悪いのだけでもなんとかしたいところではある。ここは落ち着いてひとつずつ解決していきたい。
まず最近のMacはP3色域に近い色の表現ができるモニターを採用している。ざっくり言うと、ちょっと前のモニターよりいろんな色が出せまっせということである。そして編集ソフトであるpremiereは、Rec.709のモニターを使って作業することを前提に作られている。Rec.709以外の色域では正しく表示してくれない。言い換えれば他の色域のモニターでは変に映るということである。ホントかなりザックリではあるが。。
Rec.709とはMacがいうちょっと前のモニターのことと捉えていい。細かいことの説明はややこしいので省略させてもらうが、両者のこの違いが映像の色味にズレを生んでいる。そして歩み寄ることもない。と思っていたら最新のpremiereのアップデートでモニター環境に自動で合わせてくれる機能が実装された。Macの画面でもRec.709がpremiere上で正しく表示できるようになったのだ。やったね。これでひとつは解決である。
残るひとつの、書き出した画が白くなる問題だが、なぜそうなるかについては長くなるので各自で調べて欲しい。
この問題を解決するには書き出された映像の色味と編集画面の映像の色味を合わせる必要がある。多少強引ではあるが私なりにこれの解決策を編み出した。
簡単に説明すると、書き出したい映像に調整レイヤーを使ってH246になったときの色味を付けちゃおうって発想だ。こうすれば書き出す前に結果を想定しながらのグレーディングができるのである。多分。書き出し時の違和感は薄れるはずだが、Macのモニターで表示された映像を基準として調整している点、また時短をメインに考えた策なのでクオリティとしてとりあえずはなんとかなる程度であろうか。よりクリエイティブな仕事をする上では細かい調整もとい、きちんとしたモニターが必要なのは言うまでもない。
以下手順。
まずpremiereからカラーバーを書き出す。
QuickTimeで表示、そのままスクショしてpremiereに読み込む。
書き出したスクショと元のカラーバーをシーケンス上でとなりに並べ、元のカラーバーの方を書き出したスクショ側に合わせるようにlumetriで輝度と彩度を調整する。
今回は輝度と彩度のみを調整したが、より厳密にやりたい方はウェーブフォームを見ながら他のパラメータも弄って近づける方が効果は上がるかもしれない。
調整したパラメータをlumetriのプリセットとして保存。
調整レイヤーを作って書き出したい映像の上に乗せ先ほどのプリセットを適用。この状態でクリップにカラー調整及びグレーディングをしていく。最終書き出す際に調整レイヤーをはずすのをお忘れなく。
いかがだろうか。これだけでもある程度見れるようにはなったと思う。ただこれは普通のモニターで見たときにどう映るかまではわからない。Apple製品からでしか視聴されない場合のみ有効なのでちゃんと確認したい方は何度も言うがモニターを買おう。
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